幸せの追求。それもイイがね

拙ごときが何も説教でもありませんが。
もう使われなくなった上方の言葉に「気で気を養う」という言い回しがあったのですな。
江戸弁江戸弁江戸江戸云ってる何時代の人なんだオメェは?
という拙がなんでそんな古い関西の言葉を知ってるかと言うと、

な〜んでかっ?

演芸ネタは置いておこうw
と言いつつ。落語のネタには江戸落語と上方落語がありまして(その昔は京落語もあったんだとか)双方にネタがあるんですが、ディテールは違えども同じ共通のもある。                  その中の一つに「長屋の花見」という江戸落語が有ります。こいつが上方落語では「貧乏花見」と云いまして、人間国宝 桂米朝、笑福亭松鶴などが名演です!
                    貧乏な集団が花見に行くんだけど、何しろみーんな金がナイ。
だからお酒の代わりに番茶を煮出して薄めてお茶け。
玉子焼に見える様に月形に切った沢庵。(卵やらバナナが庶民の手に入らなかったという時代もあったんですぞw若い衆)
蒲鉾の代わりにお焦げ(釜底、かまぞこってシャレ)       
まぁこんな無体な花見に行くって他愛もない滑稽話。
そこで「そんなお茶ガブガブ飲んで、沢庵かじって?イヤだよぅ」なんて言い出す輩も出てきたところで「何言う、気で気を養うんやないか。」と出てくるんです。

要するに無いもんはしゃぁない。
だけど有る様な気持ちになって居たらええやんか。

安い酒でも高いのと思って飲んだら同じ様に酔うよ。って事。

でもこれね、実は相当現代社会にとって深い処突いてるんじゃないのかな。って思うのね
人の欲望なんて際限が無い。
金が欲しい
金が入ったら女が欲しい                   女が出来たら車が欲しい                   車が手に入ったら大きな家が欲しい                   豪邸に住んだら家政婦が欲しい                   家政婦が来たらここだけじゃ飽きるから別荘が欲しい
別荘を買ったらボートが欲しい                   ボートも買ったら向こうに見える島が欲しい                   島を買ったら、、、、、                       
野放図なもんなんです
で最後はあの「国」が欲しい・・・・・?
現代人はどっかで線引きを己の中にしないと大変な事になるよ?          
気で気を養う                            
この言葉。どうして捨てられちゃったのか、、、逆説的だけど、欲望に身を任せる事に決めちゃった現代人にとって邪魔な言い回しだったから捨てちゃったのかも知れないね

世の中の お金はみんなアタシのものよ                   貸して取れぬと 思や済む
                    って都々逸の名文句聞いたが良いよ!

芸者遊すびってなぁしといた方がいいねぇ♪
学校の外で世の中の大事な事は教わりました

三代目東生亭 世楽

東に生きて世を楽しむ

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